関係各位 社団法人 日本電子工業振興協会 マイクロコンピュータ技術委員会 L I S P 研 究 会 COMMON LISP フォーラム 〜 参加のご案内 〜 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます. 平素は,当協会の関連事業にご支援,ご協力を賜わり厚くお礼申し上げます. さて,当協会ではかねてから人工知能(AI)や記号処理等の研究開発にと もなうLISP言語に関する調査活動を進めておりますが,LISPの国際性 に鑑み,マイクロコンピュータ技術委員会の活動の一環としてLISP研究会 を設けて具体的活動を行うことに致しました. 当研究会では,この分野の有識者によって Common Lisp の現状及び将来展 望についてのプレゼンテーションを行うととともに,これらを中心にも加わっ ていただいて討論会を行うという形のCOMMON LISPフォーラムを下 記により開催することといたしました. つきましては,LISP言語に携わっている関係各位が同フォーラムを通じ て相互の意見交換等ができる絶好の機会でありますので,ご多忙中とは存じま すが,是非ともおさし繰りのうえ,ご参加下さいますようご案内申し上げます. 敬具 記 1.日時:平成元年6月6日(火)午前9時30分〜午後5時まで 2.場所:機会振興会館 地下2階ホール 3.参加費:無料 4.プログラム: 5.申込方法 下記申込書に所要事項を記入のうえ,当協会へ回送下さい.(FAX でも可,聴 講券はありません.) キャンセルされる場合は事前にご連絡下さい. 5.ご連絡先 社団法人 日本電子工業振興協会 パソコン・マイコン担当 狩谷(カリヤ) 〒105 東京都港区芝公園三丁目5番8号 電話 03-433-1923 FAX:03-433-6350 以 上 Common Lisp フォ−ラム 参加申込書 大学、会社名: 所在地: 電話番号: 参加者氏名: 所属、役職 1. 2. 3. プログラム 「COMMON LISP フォーラム」 〜Common Lisp はどれだけ普及するか〜 近年,コンピュータの利用分野が拡大するに伴い,様々な言語が使用される中, Lisp言語もまた標準化への動きとして Common Lisp が設計,使用されている. 当協会では,このような状況下で,「今後 Common Lisp が,どれだけ普及し ていくのか?」をサブテーマに Lisp が抱えている現状問題,技術動向につい てご紹介するとともにこれら課題についてのアンケートを実施し,これを中 心に参加関係者と討論を行うことととする. 9:30 〜 10:30 COMMON LISPの最近の話題 現在の Common Lisp の仕様の中での重要な点と最近の動向 について説明する. 青山学院大学 情報科学研究センター 助教授 井田昌之氏 10:30 〜 11:20 Common Lisp Object System について Common Lisp のオブジェクト指向機能として,CLOS(Common Lisp Objecto System) が米国 ANSI 標準に採用されようと している.CLOS の基本からメタオブジェクトプロトコルま でを解説する. 日本電気(株) C&C 共通ソフトウェア開発本部 吉川昌澄氏 11:30 〜 12:20 CLXとCLUEについて CLX は,Xウインドウシステムの Common Lisp インタフェ ースである.また,CLUE は,CLX 上に CLOS を用いて設計 されたユーザインタフェース開発用ツールである.これらを 紹介し,今後の Common Lisp のためのウインドウシステム の動向を考える. 日本ユニシス(株)川辺治之氏 (現在,電総研・言語システム研究室出向) 12:20 〜 13:20 休憩 13:20 〜 14:20 Gnu Emacs Lisp について 〜招待講演〜 Gnu Emacs のシステム言語である Emacs Lisp について Common Lisp との対比を中心に紹介する. 電子技術総合研究所 言語システム研究室 戸村 哲氏 14:20 〜 15:00 Common Lisp の日本語化の現状 国内における Common Lisp の日本語化の現状について考え る. 電子技術総合研究所 推論研究室 元吉文男氏 15:10 〜 16:00 LispとCの記述性の比較について LISP と C でいくつかの例題を実験的に記述し,記述量,書 きやすさ等を比較してみた.実験結果の報告とともに今後の Lisp の普及について考える. (株)日立製作所 中央研究室 湯浦克彦氏 16:00 〜 17:00 討論会 討論会をはじめる前にあたって,参加者に簡単なアンケート 調査にご協力いただき,その結果をもとに Lisp の将来展望 について考察を致します. フォーラム参加者全員および発表者